M5Stickの開発環境をArduino IDEを使って整えてみた。

M5Stickの開発環境をArduino IDEを使って整えてみた。

Clock Icon2022.01.31

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こんにちは、コンサル部@大阪オフィスのTodaです。

ここ最近M5StickCPlusを利用して便利なモノができないか?といろいろ試しています。
今回は、M5Stack, M5Stickの開発をする際に利用するArduino IDEのセットアップ方法をまとめてみました。

やりたいこと

Arduino IDEを利用してM5Stack, M5Stickの開発環境を整える。

M5Stick CPlusとは?

M5StickCPlusはM5Stack社が開発、販売をしているIoTデバイス開発ツールキットです。
別機器でM5StickCがありWi-FiとBluetooth機能が追加された物になります。
プログラムはArduino言語を利用して開発します。
Arduino言語はC/C++をベースにして開発されたプログラミング言語です。

・M5Stack 公式サイト
https://m5stack.com/

・M5Stick CPlus Docs
https://docs.m5stack.com/#/en/core/m5stickc_plus

準備の流れ

準備の流れ

準備してみる(Windows編)

Arduino IDEの取得

Arduinoの公式サイトから Arduino IDEを取得します。
下記URLにアクセスをおこない[Windows ZIP file]をダウンロードします。

■ Downloads - Arduino IDE
https://www.arduino.cc/en/software

Arduino IDEの取得1

Support the Arduino IDEの表示では[JUST DOWNLOAD]を今回選択しております。

Arduino IDEの取得2

インストール用ZIPファイルがダウンロードします。
ダウンロードしたZIPファイルは解凍をしておきます。

USBドライバの取得

下記URLにアクセスをおこないM5Stackに利用するUSBドライバをダウンロードします。

■ USB to Serial Driver
https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/drivers/CP210x_VCP_Windows.zip

32bit用: CP210xVCPInstaller_x86_vx.x.x.x.exe
64bit用: CP210xVCPInstaller_x64_vx.x.x.x.exe

ダウンロードしたファイルには 32bit用と64bit用それぞれのEXEが格納されています。ご利用のOSを確認いただき対応したドライバをインストールください。
確認方法は[コントロールパネル] > [システム]にて確認いただけます。

USB to Serial Driver1

USB to Serial Driver2

対応したドライバをインストールします。
正常にインストールができるとドライバが利用できる状態になります。

準備してみる(Mac編)

Arduino IDEの取得

Arduinoの公式サイトから Arduino IDEを取得します。
下記URLにアクセスをおこない[Mac OS X]をダウンロードします。

■ Downloads - Arduino IDE
https://www.arduino.cc/en/software

Arduino IDEの取得mac

Support the Arduino IDEの表示では[JUST DOWNLOAD]を今回選択しております。

Arduino IDEの取得2

インストール用ZIPファイルがダウンロードします。
ダウンロードしたZIPファイルは解凍をおこないアプリケーションフォルダにAPPファイルを移動します。

USBドライバの取得

下記URLにアクセスをおこないM5Stackに利用するUSBドライバをダウンロードします。

■ USB to Serial Driver
https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/drivers/CP210x_VCP_MacOS.zip

ダウンロードしたファイルを解凍すると[SiLabsUSBDriverDisk.dmg]というdmgファイルがあるため実行をおこないpkgを実行してドライバをインストールします。

USB to Serial Driver mac

正常にインストールができているかの確認のためターミナルを開き、下記コマンドを入力してドライバの導入状況を確認します。
コマンド入力時に表示される行の中に「SLAB_USBtoUART」という表示がされていたら正常にインストールができています。
なお、企業PCではUSBデバイスの利用制限等で、正常に認識でき無い場合がございます。

% ls /dev/tty*
/dev/tty				/dev/ttysa
/dev/tty.SLAB_USBtoUART	/dev/ttysb

共通操作

Arduino IDEの設定

Arduino IDEのアプリを起動します。
メニューから[ファイル] > [環境設定]を開きます。
設定内の[追加のボードマネージャのURL]欄に下記URLを追加して[OK]をクリックします。

https://raw.githubusercontent.com/espressif/arduino-esp32/gh-pages/package_esp32_index.json

ボードマネージャの追加

M5StackにはESP32というマイクロコントローラが積まれているため操作ができるようにボードマネージャから追加をおこないます。
[ツール] > [ボード] > [ボードマネージャ]を選択します。

ボードマネージャの追加1

検索枠に[ESP32]と入力すると候補が表示されるため[インストール]をクリックします。

ボードマネージャの追加2

インストール後は、ボードマネージャのウィンドウを閉じます。

M5Stackのライブラリ追加

M5Stackをご利用の場合、ライブラリ追加の操作をおこないます。
[スケッチ] > [ライブラリをインクルード] > [ライブラリを管理]をクリックします。

M5Stackのライブラリ追加1

検索枠に[m5stack]と入力すると候補が表示されるため[インストール]をクリックします。

M5Stackのライブラリ追加2

M5Stickのライブラリ追加

M5Stackだけでなく M5StickC または M5StickCPlus をご利用の場合は追加でライブラリをインストールします。
検索枠に[m5stick]と入力すると2点が表示されるため[インストール]をクリックします。

M5Stickのライブラリ追加

上記でM5Stickの開発環境をArduino IDEを利用して対応する準備が完了になります。

さいごに

今回はArduino IDEのインストールから初期設定までをご案内いたしました。
次からは実際にプログラムを作って機体に書き込むまでを対応してみます。

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